TURNと名付けられたテーブルランプは、その名の通り、すべてのパーツを金属から回転させながら削り出してつくられている。ゆえに手に取った瞬間、ダイレクトな素材感や程よい重量感、そして継ぎ目のない造形美が感じられる。

円と直線で構成されたソリッドなプロダクトの姿勢は、機能にも表れている。いまやひとつのプロダクトで音楽が聴けたり、デバイスが充電できたり、あるいは時間が確認できたりと、いかに多機能であるかが“ウリ”になる時代において、照らすことだけにフォーカスした潔いテーブルライトだ。

だが、このテーブルライトがそこに存在するだけで、家族や仲間と過ごす食卓や、ベッドサイドで愉しむ読書の時間など、柔らかな光とともに場所を選ぶことなく豊かな時間演出してくれる。

それを可能にするのが、コードレス仕様という“機能”であり、IP66相当の防水性能だ。防水性能においては、水中撮影用のライトの開発も手がけるAmbientecの技術が注ぎ込まれているから、豪雨でも浸水の恐れがない防水仕様で安心して使うことができる。ゆえに、キャンドル代わりにバスルームに持ち込んだり、野外での灯りにしたりすることも躊躇する必要はない。

プロダクトへのこだわりは、操作方法にも表れている。余計なボタンやスイッチを廃し、シェードの天面に触れるだけ。非常に直感的だ。そして、LEDライトから自社開発した調光機能は4段階に設定され、キャンドルのようなほのかな光から読書や食事のシーンに必要な明るさまで、シチュエーションにふさわしい明るさをシェードの天面のタッチセンサーで切り替えられる。

写真=村上悦子

もしあなたが煌々と照らされた空間にストレスを感じているならば、温かな“暗がり”を描き出すTURNを手元に置いてみてはいかがだろうか。

https://ambientec.co.jp/products/turn-brass

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