米『Rolling Stone』誌はBTSが表紙を飾った号で、「Future of Music」という特集を組んでいる。そこで「未来のサウンド」として紹介されているのが日本のシティ・ポップ。アメリカにおける同ジャンルのSpotify再生回数は、過去3年間で600%以上も増加したという。そして、この世界的ブームは今日の音楽シーンにも影響を与えており、作り手とリスナーの感覚まで塗り替えつつある。ジョン・メイヤーが最新作で80年代AORに接近したのも、そんな時代の空気と無関係ではないはずだ。そこでこのプレイリストでは、シティ・ポップによって拡張された「耳」に響くであろう、アーバンで洗練されたサウンドを国/ジャンル/世代を問わずセレクト。いずれも素晴らしい録音で、夏のドライブにうってつけの曲ばかりだ。

Summer Drive Tunes #2 City Pop
Selected by
Toshiya Oguma
14 曲, 1 時間

小熊俊哉

小熊俊哉

1986年生まれ。新潟県出身。ライター/編集者。洋楽誌『クロスビート』、タワーレコードの音楽サイト『Mikiki』を経て独立。現在は『Rolling Stone Japan』エディター、フリーランスとしても活動中。編書に『Jazz The New Chapter』『クワイエット・コーナー 心を静める音楽集』など。

景色が色づく大人のサマードライブチューン 【ジャズ編】

現在進行形のジャズの自由かつ知的な広がりは、旧来のジャズ・ファンを驚かせるに十分。ヴァカンスの予感を感じながらのドライブには、そんな新世代ジャズが合う。ひんやりとした触感に情熱が見え隠れする極上サウンドが、ハンドルを握るひとときを静かな喜びで満たしてくれるはず。

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