#ロードサイド ストーリー Takiguchi’s Picks for Driving クニモンド瀧口さんがセレクトするドライブにおすすめのシティ・ポップ作品 70年代~80年代に誕生した都会的なセンスを帯びたポピュラーミュージックであるシティ・ポップが、今ふたたび世界でも注目を浴びている。自身もミュージシャンやプロデューサーとしてシティ・ポップシーンに関わるクニモンド瀧口さん。ここではドライブに合う作品を選んでいただいた。 Lifestyle 2021.09.25 文=菅原幸裕 Keyword: シティポップドライブロードサイド ストーリー聴く音楽 写真=Matthew Hamilton on Unsplash クニモンド瀧口さんが選んだ、ドライブで聴きたい名盤シティ・ポップ 『Bellissima!』 ピチカート・ファイヴ (ソニー・ミュージックダイレクト) 「一曲目の惑星が、ドライブには最高かと。アルバムを通しで聴くと、ソウルの感じがあって、小西(康陽)さんは嫌がるかもしれないけど、これはシティ・ポップだと思います」 『Paperdriver’s Music』 キリンジ (ワーナーミュージック・ジャパン) 先日20 周年を迎えたキリンジ。「これはインディ時代の録り直しも含め、メジャーの第一弾ですが、よくできていると思います」冨田恵一のアレンジのセンスや兄弟の声質が都会的とも。 『SUNSHOWER』 大貫妙子 (日本クラウン) シティ・ポップの名曲として知られる「都会」を収録。「どの曲もいいです」と瀧口さん。坂本龍一が編曲を担当し、アメリカのフュージョンバンド、スタッフのドラマーが参加している。 『14 番目の月』 荒井由実 (ユニバーサル ミュージック) 「ベタですけど中央フリーウェイ、これをかけて中央道を走るのは誰しもやったことだと思います」と瀧口さん。瀧口さんのバンド、流線形の名前は、松任谷由実の『流線形’80』からとられている。 『LIGHT’N UP』 吉田美奈子 (ソニー・ミュージックダイレクト) デイヴィッド・サンボーンも参加しているという華やかなホーンセクションが印象的な1 曲目「ライトゥンアップ」と2 曲目「頬に夜の灯」がキラーチューン。まさにドライブにうってつけだ。 『FIRST LIGHT』 松下誠 (ワーナーミュージック・ジャパン) 「この作品は音が都会的です。スティーリー・ダンなどに影響を受けて作っていて、コード進行とかに表れています」と瀧口さん。AOR 調のこのアルバム以降は、よりフュージョン色を強めている。 『シティ・ミュージック』 流線形 (エイプリルレコード) 瀧口さんと、押塚岳大、林有三の3名からなるユニットのデビュー作。少し舌足らずなサノトモミの透明感あるヴォーカルが甘さをもたらしている。シティ・ポップとはなにかを端的に表現した一枚。 『Funny Walkin’』 nanaco(佐藤奈々子) (日本コロムビア) 佐野元春とのコラボレーションによるデビュー作。「彼女もいますごく再評価されていますよね」と瀧口さん。加藤和彦やムーンライダーズとの活動の後、写真家に転身。90 年代から音楽活動を再開した。 『City Dive』 一十三十一 (ビルボードレコーズ) 流線形でシティ・ポップを召喚した瀧口さんがプロデューサーを務めた作品。欧米のシンセポップとも呼応するような密度ある音づくりで、シティ・ポップの新たな可能性を見せている。 『miss G.』 具島直子 (ユニバーサル ミュージック) 「彼女の特徴はアンニュイな声質ですね。このアルバムはよく聴いていました。ドライブにも合うと思います」90 年代に辛うじて引き継がれたシティ・ポップのDNA を感じさせる。 #ロードサイド ストーリー 記憶と旬が交錯するシティ・ポップの世界 READ MORE Keyword: シティポップドライブロードサイド ストーリー聴く音楽