"悠久の町佐原を未来へつなぐ"
香取神宮の美
杉の高い木立から木漏れ陽が注ぐ参道を進み、朱塗りの楼門が現れたとき、その荘厳な姿に自ずと頭を垂れたくなる。檜皮葺(ひわだぶき)の屋根に黒漆塗りの姿が勇壮な本殿は徳川綱吉が建立。古くから国家鎮護の神として奉られ、明治以前には伊勢・鹿島と並んで「神宮」の称号を以て祀られてきた香取神宮は、現在は勝運・開運・災難除けの神として信奉されている。苑内の楓、桜が見せる折々の姿を楽しむことはもちろん、国内有数のパワースポットとしても知られているこの地で、まずはドライブの無事と、実り多き旅を祈願しよう。
水郷佐原と伊能忠敬
小野川を中心に水運が発達した佐原の街にあって、「ちゅうけいさん」といまも親しまれている伊能忠敬(1745-1818)は、日本で初めて実測により日本地図を作った人、とは誰でも知るところだ。では、その「ちゅうけいさん」はここ佐原で村名主を務め、現代風にいうならばリタイア後の55歳で測量の旅へ出た、とはご存知だったろうか。以後71歳まで、北海道から九州を巡る計10回の旅(もちろんだがすべて徒歩だ!)へ出た彼のバイタリティに敬意を表して、我々「新しいニッポンのロードマップ」もここを起点としたい。
NIPPONIA 悠久の街に暮らすサステイナブル
佐原の商家町を歩いていると、あちらこちらで真っ白なのれんがはためくことに気づく。これが「佐原商家町ホテル NIPPONIA」のサイン。「まだ見ぬ時と出会う場所」をコンセプトに、VMG HOTELS & UNIQUE VENUES が運営する同ブランドは、日本各地に点在する古民家を客室や飲食店にリノベーションし、その町の魅力を生き生きと伝える地域再生プロジェクトだ。宿泊、食事はそれぞれ異なる棟で行われるため、自ずと街を散策することになり、さながら街そのものをホテルとして堪能しているかのよう。古民家に暮らすように滞在する、新しい旅のスタイルだ。
NIPPONIAで佐原を味わう
首都圏で暮らす者にとっては身近な千葉県だが、実は農業産出額全国3位、海面漁業漁獲量6位と、食材の宝庫でもあったとご存知だろうか。その大地・海の恵みと、古より醸造の町として栄えてきた佐原の名産である、酒、醤油、食用油などローカルな食材をふんだんに活用しているのが「佐原商家町ホテル NIPPONIA」のレストラン「LE UN(ルアン)」だ。現在は、宿泊客のみならず、地元の人々もしばしば食事に訪れるという事実が、ここで過ごす時間の満足度を物語ってくれているだろう。
FIRST DRIVEがおススメするドライブ旅行
『海を駆け抜け、まだ知らないノスタルジーの街へ』
FIRST DRIVEが提案する旅は、ナビゲーションが推奨した目的地への最短ルートを辿るのではなく、感動で心震わす最"感"ルート(ドラマティックルート)を駆け抜けます。 見知らぬ大地を知る感動と、クルマのドライバビリティに心躍る瞬間をお届けします。