西伊豆の玄関口までフェリーで到達
西伊豆はなぜ遠いか? それは道路整備の遅れに伴い、渋滞もひどかったことに起因しているのだが、2000年代に入り、伊豆縦貫自動車道が開通しつつあることにより、大きく改善されている。通常、ナビで指示されるような一般的なルートであれば東名・沼津からこの伊豆縦貫道をとるであろうが、今回は西伊豆の玄関口まで一気にワープできるような「駿河湾フェリー」による航路をとることにした。
2002年に就航したこのフェリーは静岡・清水港と西土肥漁港を70分で結ぶ。天候に恵まれれば、誰しもが「あ」と口を大きく開けるような壮大な富士山を望めるとあって、行楽としても人気の航路である。
穏やかで明るい、駿河湾の表情
海はどこまでもつながっているというものの、それぞれの場所でユニークな表情を持っている。たとえば日本海はグレイの空と荒波でニヒルな映画俳優のようだし、外房の海はよく日に灼けたサーファーを思わせる。では駿河湾はと言われたら、穏やかで明るく、スポーツも勉強もできる万能美少女というイメージはいかがだろう? 日本一水深が深く、それゆえに透明度の高い海はどこまでも青く、いつまでも眺めていたい美しさだ。土肥はサンセットを美しく望める場所としても知られているのだが、それは帰路のお楽しみにとっておくとして。約1時間のクルーズを経て、西土肥港で下船すればそこはもう西伊豆だ。航路を選択したことにより、一気に楽園にワープしたかのような高揚感を味わうことができるだろう。
いざ洋上のドライブへ
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駿河湾フェリー
清水~土肥間の駿河湾フェリーは1日4便運行。自動車航送は全長~6メートルで6,300円(運転者1名含)所要時間は約70分。洋上から富士山を眺められる希少なロケーションだ。
船名:富士
全長:83.00m
幅(型):14.00m
総トン数:約1,554t
航海速力:18.5ノット
特別室:100席
一般室:306席
貸切特別室:8席
最大搭乗旅客:414名(定期便の場合)
最大積載車両:大型バス12台+乗用車5台、または乗用車54台+
バイク8台+自転車8台